レーシックQ&A
Q2)手術を受けたほうがいい、という症状など教えてください。
Q8)目に注射したりメスを入れたりするのは精神的に負担が大きすぎるのでイヤなんですが…
Q9)本当にたった一度の手術で視力の悩みが解決してしまうんですか? 本当なら是非受けてみたいです。
Q10)長期に渡って会社を休めません。仕事にどの程度影響が出るか知りたいので、検査や手術を含めどのくらい病院に通えばいいか教えてください。
Q11)パイロットを目指しているのですが、募集要項に「近視・遠視・乱視の屈折矯正手術を受けていないこと」とあるのはなぜでしょう?
Q12)レーシックでも治らない強度の近視があると聞き不安です。
Q13)アレルギー持ちでくしゃみが止まらなくなることがあります。手術中にくしゃみがでてしまっても大丈夫でしょうか?
Q1)レーシックが受けられる病院はどのくらいあるの?
A)日本眼科医会所属の医師は12600人ですが、レーシックを受けられる病院となると日本中で130院ほど、しかも東京・大阪など都市部に集中しており、地方では県内で手術できる病院がないところもあります。まだまだ絶対数は少ない、というのが現状ですね。
Q2)手術を受けたほうがいい、という症状など教えてください。
A)2004年に改定された日本眼科学会のガイドラインによると
とされています。このほかに手術する条件として以下の要件が加わります。
- 3.屈折矯正量は6Dまでを原則とし、10Dを越えないことが望ましい
- 4.6D以上の矯正は十分な医学的根拠が必要
- 5.日本眼科学会が指定する講習会を受講した眼科専門医が施術すること
Q3)手術を受けられる年齢に制限はありますか?
A)成長期の未成年と高齢者は不適格とされ、一般には20~70歳までが適格といわれています。ただこれはあくまでも目安で、18歳で受けている方もいらっしゃいます。
Q4)手術を受けられない場合がある、と聞きましたが…
A)以下のような場合は効果が望めない、あるいはリスクが高く手術はできません。
- ×老眼の場合 ※ただし老眼の方でも、近視・乱視・遠視の矯正は可能
- ×緑内障・白内障・網膜はく離などの眼疾患がある場合
- ×円錐角膜場合
- ×角膜変性症・角膜ヘルペスの場合
- ×角膜移植をしている場合
- ×視神経障害がある場合
- ×重篤な糖尿病・膠原病など内科的疾患がある場合
- ×妊娠中・授乳中の場合
また、角膜の厚さによっては受けられる術式が限られてきますので、一度病院で相談されてはいかがでしょうか。
Q5)健康保険は適用されるのですか?
残念ですが保険適用外の手術になってしまいます。ただし疾病特約付きの生命保険の中には、手術給付金の支給対象になるものもあります。
Q6)どんな病院を選べば間違いがないですか?
安心して手術を任せられるだけの信頼ができないところで手術は受けたくないですよね?まずは手術を受けるにあたって納得のいく説明やしっかりカウンセリングしてくれるか病院かどうかが重要になります。診察の際に疑問や不安があれば相談してみましょう。そのときの対応で、信頼できる病院かどうかは判断できると思います。クリニックによっては説明会を開いているところもありますので、参加してみるのもいいでしょう。
それから執刀医の経験も重要です。経験豊富なひとりの先生に診察から手術、術後のケアまで首尾一貫して診てもらうことが、もっとも安心できるのではないでしょうか。
妥当な費用かどうか、を病院選びのポイントにする方もいると思いますが、得てして低価格を売りにしている病院は大勢の先生がいるため、先生によってアタリハズレがあることは、リスクとして考えておくべきでしょう。
Q7)目の手術と聞いて不安なのですが、やはり痛いんですか?
執刀医の経験などに左右されるところが大きいのですが、通常手術中の痛みはありません。むしろ目の小さな方にとっては、開瞼器で目を開けられてる時のほうが痛いそうです。ただそれも時間にしてわずか5分ほどで済んでしまうのですが…。手術中の不安は誰にでもあるものです。どうしても不安で仕方がない時は、ためらわずに先生に相談しましょう。
Q8)目に注射したりメスを入れたりするのは精神的に負担が大きすぎるのでイヤなんですが…
A)麻酔は目薬による点眼麻酔ですが、手術中の痛みはまったくありません。また角膜にフラップを作る際も、ケラトームやレーザーにより数秒で終わります。またフラップの接着も表面張力を利用するため、縫合の必要はありません。
Q9)本当にたった一度の手術で視力の悩みが解決してしまうんですか? 本当なら是非受けてみたいです。
A)ほとんどの方は予後に問題はありません。ただ手術後一時的にグレア現象やハロー現象により見えづらかったり、場合によっては近視の戻りや再手術が必要な後遺症に悩まされる方もいらっしゃいます。
また視力は回復したものの、乱視のように微妙にボヤけて見えることもあるようです。再手術が必要な方の割合は、ごく少数ではあるようですが具体的にはわかりません。ただ、ごく少数であれ後遺症に苦しまれた方がいらっしゃることは事実です。レーシックを安易に“安全・安心”と太鼓判を押すことは、私たちも避けなければならないでしょう。
ここからは蛇足になるかもしれませんが、大事なことは、レーシックのみならず外科手術をはじめとするあらゆる手術は万能ではない、ということです。当然ですが、ある程度のリスクは付き物です。しかし本当に危険なのは、そのリスクを理解しないまま盲目的に手術に飛びついてしまうことではないでしょうか。医師とじっくり相談し納得した上で手術を受けるのが何よりベストですし、リスクを承知していれば「こんなはずじゃなかった」と後悔することもより少なくなるでしょう。そもそも「レーシックを受けようか」と悩んだ理由はなんだったのか。そして、その悩みとリスクをとことん比較してみてから、決断しても遅くはないでしょう。
このように、メガネやコンタクトレンズのような希望通りの視界が得られる可能性は100%とは言えませんが、手術前よりひとつでもわずらわしいことがなくなれば、あるいは改善されたと思えるものがあれば、満足していただけるのではないかと思います。ちなみに、日本はもとより年間100万件を越える手術を行っているアメリカでも、レーシックにより失明したという事例は報告されていません。その点では白内障や緑内障の手術と同様か、それ以上の安心感があるかもしれませんね。
Q10)長期に渡って会社を休めません。仕事にどの程度影響が出るか知りたいので、検査や手術を含めどのくらい病院に通えばいいか教えてください。
A)カウンセリングを含め検査と診察で1回、その後日帰りで手術をし、手術翌日、1週間後、1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後、半年後、1年後にそれぞれ1回ずつ術後検診がある、というのが一般的だと思います。もっとも時間がかかるのが検査・診察で、2時間程度はみておいたほうがよさそうです。
Q11)パイロットを目指しているのですが、募集要項に「遠視、近視、乱視の屈折矯正手術を受けていないこと」とあるのはなぜでしょう?
A)事業用操縦士や定期運送用操縦士になるには第一種航空身体検査証明が必要です。その中に、“レーザーによる屈折矯正手術は不適合とする”という条件が明文化されています。航空大学校の応募要項や民間の航空会社の募集要項に「遠視、近視、乱視の屈折矯正手術を受けていないこと」と明記されているのはそのためです。
理由について航空各社に問い合わせてみたところ、国交省の決めたことなので真意はわからない、と前置きしながら「手術によって矯正した視力がいつまで維持できるかわからないのでは、乗客の安全を確保できないため」との回答でした。ただ、5年に一度は基準の見直しがあるため今後は門戸が開かれる可能性もある、とのこと。裸眼視力の条件が実勢にそぐわないということでなくなったように、航空業界でもレーシックが認められる日が来るかもしれませんね。
ちなみにヨーロッパの航空身体検査制度では、光学的角膜屈折矯正術に関して基本的には禁止しているものの、手術前の屈折異常が5ジオプトリー未満で、手術後の屈折力と視機能が安定し、グレア感受性の亢進がない場合に限り、手術後12ヶ月を経過した時点で飛行復帰が認められる可能性があるらしいです。またアメリカでは航空身体検査を行う指定医がパイロット不適格と判定する疾患に屈折矯正手術は含まれていません。
Q12)レーシックでも治らない強度の近視があると聞き不安です。
Q13)アレルギー持ちでくしゃみが止まらなくなることがあります。手術中にくしゃみがでてしまっても大丈夫でしょうか?
PRKやレーシックなど10年以上のキャリアを持っていらっしゃる先生によると、過去数千例の手術中にくしゃみや咳をする患者にはたった一度も出会ったことがない、とのお話でした。不思議なのですが、何か特別にアレルギー対策をして手術に臨むわけでもないのに、そのような例はまったくないそうです。先生の推測では、極度の緊張でくしゃみをする余裕もないのかも、とのこと。ただ万が一ということもあるのでさらに聞いてみたところ、機械には揺れを感知する安全装置もついているので問題ない、とのことでした。
Q14)車を運転するときぐらいしかメガネは必要ありませんが、もし私が手術を受けるとしたら元の視力が良すぎて、手術後は2.5とかとんでもない視力になってしまったりしませんか? ちなみに現在の裸眼視力は0.2と0.8です。
仮に視力が4.0になってしまっても、それは歓迎すべきことです。見えすぎて困ることはありませんからね。しかし遠視化については注意が必要です。視力があがるのと遠視は別で、遠視だからといって遠くが見えやすいのではなく逆に見えづらくなってしまうからです。術後に遠視化してしまった場合は、再手術の可能性も含め主治医に相談されるのがいいでしょう。
